引越し料金の相場が出て来ない理由
見積もりをとる前に、引越し費用の相場は気になりますよね。
どのくらいの費用が必要なのかわかっていないと、
いざ業者に見積もりを出されても、
適正価格かどうか分からないので判断できません。
私も、引越しの前には相場をとことん調べました。
ですが、引越し相場についていくら調べてみても、
はっきりとした金額は、でてきませんでした。
「人によって条件が全て違うから出てこない」なんて意見も見つけましたが、
引越しなんて、年間数百万件も行われているのですから、
相場がでてこないなんておかしいですよね。
結局、適正価格が分からないまま見積もりをとることに。
そして、実際に見積もりをとってみたことで、
引越し相場がでてこない本当の理由がわかりました。
全くの同一条件で見積もりをとったとしても、
各引越し業者によって金額はバラバラです。
冷蔵庫1台を、全く同じ日に、全く同じ場所へ運ぶという条件でも、
各社の見積もりは、5,000円〜45,000円と大きく差がでました。
最安値と最高値の差は、9倍にもなります。
見積もり結果の連絡を受けて、比較をしていると、
当然ですが、高い業者はやんわりと断っていくことになります。
ほとんどの業者が、契約に難色を示した瞬間に、
いきなり値引き交渉をもちかけてきました。
「上司に値段交渉をしてきます。少々お待ちください」と言って保留になり、
しばらくして、「このお電話限りのお値段です。」と言って値引きされます。
だいたい1〜2割くらいは安くなりました。
大手の引越し業者の方が、この手法が多かった印象です。
はじめに高い見積もり金額を提示して、それで契約できれば儲けもん。
できなければ、無条件値引きでお得感アピール...
といった感じです。
特に値引き回数が多かったところでは、
最初に電話担当者の独断で値引き。
次に、上司に掛け合って値引き。
さらに、もう一度上司に頑張って頼んできて値引き。
という業者もありました。
引越し料金は、時期によっても大きく変動します。
繁忙期と閑散期とよばれていて、
高い時期と安い時期では、2〜3倍もの料金になります。
【繁忙期】 2月下旬、3月、4月、7月、8月
【閑散期】 1月上旬、6月、12月
試しに、大手引越し業者に、
「2月後半だったらいくらになりますか?」と聞いてみたところ、
「数万円変わってしまうので現状ではお答えできません」と言っていました。
※実際には、2月下旬、3月、4月上旬の引越し業者の料金提示は高いです。
相場も、通常の料金の1.5倍前後することもあります。
その他、土曜日、日曜日は高いです。月末も高めです。
安いのは平日、仏滅の日です。
引越しの申し込み自体は12月中旬から増えます。
2月下旬、3月に引越す予約が12月中旬、下旬〜増えるのです。
年末年始、大晦日、正月を過ぎると予約が更に増えます。
急ぎの引越しだとキャンセル待ちになることがよくあります。
キャンセルが出た場合、
契約即決することを条件に安い金額を引き出せることもあります。
このように、引越しの料金というものは、
あいまいで変動しやすいもの、適正価格など存在しないのです。
同一条件でここまで価格が変動するのなら、
相場がでてこないのも納得です。
安い引越し業者を見つけるためには、
その時、その時で見積もり比較をして探す必要があります。