冷蔵庫の正しい据え付け方
引越し後の冷蔵庫、、、
「ただ適当な場所に置いておけばいい」なんて考えていませんか?
実は、冷蔵庫は正しく据え付けておかないと、
壁の変色や故障、火災の原因にまでなってしまいます。
そうならないために、正しい設置方法を頭に入れておきましょう。
※メーカーによって設置方法が多少異なるため、
説明書がある場合はそちらを優先します。
設置前の注意点
まずはじめに、
冷蔵庫を設置する流れでコンセントを差し込むのはやめましょう。
引越し後すぐに電源を入れると、冷蔵庫が故障する可能性があります。
縦にして運んだ場合は2時間、
横にして運んだ場合は半日以上放置しておきます。
最近の冷蔵庫なら縦で運んだ場合は、即電源を入れても大丈夫と言われていますが、
故障しては元も子もありませんから、
メーカーに問い合わせをしてから判断した方がよいでしょう。
冷蔵庫の設置場所を決める
床が丈夫な場所 |
設置する前に、床を足で踏んだり、手で叩いたりします。 |
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床材の質を確認する |
床材の中には、クッションフロアという柔らかい床材があります。 |
通信機器から離す |
冷蔵庫からは微弱な電磁波が発生しているため、電話、テレビ、インターホンなどの近くに設置すると、映像の乱れや、雑音が入る可能性があります。 |
直射日光を避ける | 直射日光が当たると変色の原因になります。 |
ガスコンロから離れた場所 | 冷蔵庫内にはガスが循環しているため引火する危険があります。 |
放熱スペースを確保する
冷蔵庫は庫内を冷やすのと同時に、外部に放熱をしています。
最悪の場合、火災の原因にもつながるので、
放熱スペースをしっかりと確保しておく必要があります。
|
2ドア冷蔵庫(300L未満) |
3ドア冷蔵庫(300L以上) |
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上部 |
300mm以上 |
50mm以上 |
側面 |
20mm以上 |
5mm以上 |
背面 |
(コンプレッサーから)50mm以上 |
0mm以上 |
冷蔵庫の上に、電子レンジなどの物を載せる場合は、
耐熱ラックなどで若干のスペースを確保しておき、
風通しの良い場所を選びましょう。
特に2ドア冷蔵庫は、壁との距離に気をつけます。
冷蔵庫の周りは、熱で上昇気流が発生しており、
微細な埃を舞い上げるので、壁が黒くなってしまうことがあります。
壁との距離が近いと発生確率が上がります。
また、冷蔵庫と壁でコンセントをつぶさないよう気をつけましょう。
ほこりがたまる
冷蔵庫を動かした時、冷蔵庫の裏、水受けを見てみましょう。
※霜取り機能で冷蔵庫の霜が解けた水が溜まります。
おそらく、汚れています。ほこりがたまると水の行き場がなくなり水漏れする心配があります。水漏れすると、冷蔵庫のモーターが壊れる可能性があります。
冷蔵庫の傾きを調整する
設置場所が決まったら、必要に応じて傾きの調整を行います。
調整は、冷蔵庫の調節脚を回すことで可能です。
傾きの調整を行う主な理由は以下の通りです。
・すべての脚が床に接地していないと、異音や転倒の原因になる。
・冷蔵庫の中身が、ドアから漏れてくることがある。
・前のめりになっていると、ドアが勝手に開くことがある。
おすすめは、全くの水平にするのではなく、
ほんの少し、後ろに傾くように調整することです。
正しい設置をすることで、
冷蔵庫だけでなく、住まいへの負担も軽減することができます。
賃貸の場合は特に注意して設置しましょう。